アテンダーという仕事

日本での結婚式では「介添え」または「アテンダー」と呼ばれる専門のスタッフがいますが、海外挙式ではコーディネーターがそれを兼任することがよくあります。新郎新婦(特に花嫁さん)が1日をどれだけ安心して迎えることができるか、アテンダーの手腕にかかっていると言っても過言ではありません。

私がまだ駆け出しだった頃の1990年代、当時すでに草分けと言われていたプロデュース会社でアテンダーのノウハウを学び、この仕事の重要性を叩き込まれました。

ブーケの持ち方、カップルの腕の組み方、カップルが美しく見える歩き方、ドレスや手袋、ベールなどの小物の扱い方、車の乗り降りサポート、ドレスでお食事をされる際のヘルプの仕方、緊急時の対応、お手洗いの際のドレスの扱い、和装(白無垢や色打掛)の介添えの仕方などのような「技術的」なことから、「心理的」サポートまで。そのため結婚式当日のアテンダーの荷物は非常に多い。

海外挙式では車に乗っての移動が頻繁にあるため、乗降のサポートは必須です、特に、ドレスの下にパニエ(ドレスをふんわり見せるためのもの)が何層にもなっている場合には、乗るときも注意が必要です。

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これはミニバンなので比較的ラクですが、セダンタイプのことが多くあります。

 

 

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新郎のブートニアとポケットチーフをセットします。

 

 

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リングピローに、リングが絶対に落ちないようにセットします。

 

 

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入場前にドレスの最終チェックをします。

 

 

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ベールをきちんとおろし、新婦が歩く方との腕の組み方をご説明し、入場です(*ユダヤ教の式の場合は新婦が最後に一人で入場することがあります)。

 

 

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ドレスの整えは常に。

 

海外挙式の場合、一人二役のように動くことも多くあると思いますが、新郎新婦のお側でしっかりと状況を把握しながら動くことが大切で、毎回が学びです。この介添えの文化は外国人の結婚式ではなかなか見られないので、小さいけれど心のこもった、日本独特のサービスと言えますね。

 

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